
自分で考えてアウトプットするから、使い方を覚える
日本の学校の英語の学習では、アウトプットをする練習をあまりしないこともあってか、英文を作るのが苦手です。英語をはじめとする外国語を学ぶには、とにかく間違ってでもいいから、アウトプットする必要があります。間違えることによって、正しい言葉は何を使えばよいかが頭に刷り込まれて、正しくなっていくのです。
間違えることを避けがちですが、どんどん間違えたほうが良いと、認知心理学の最新研究でも明らかになっています。「コンセプトエラー法」と言われるものです。
コンセプトエラー法による学習
- あえて“もっともらしい誤り”を作る
- その誤りを自分で訂正する
- 正しい情報との対比で記憶が定着する
どうしてそれが効果的なのかというと、
- 間違いを修正するプロセスで記憶が再構築される
- 誤りと正解の違いが明確になる
- メタ認知力(自分の理解を客観視する力)が高まる
ということのようです。具体的には、
英語の文法で「He go to school」と書いてから「go → goes」と訂正する
といったものです。間違えをどんどんして、吸収をしていく、これが効果的です。
コンセプトエラーとは?
単なるスペルミスや文法ミスではなく、概念の理解そのものがズレている誤りのことを指します。
例:I saw a dream. → 文法的には正しいが、英語では「夢を見る」は have a dreamになります。日本語は夢を見たなのですが、英語の表現としてはhave a dreamなのです。それをまた日本語にすると夢を持つになってしまいます。
「意味は通じるけど、英語としては不自然」な表現が多い、それがコンセプトエラーです。
なぜコンセプトエラーが起こるのか?
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 母語の干渉 | 日本語の概念をそのまま英語に持ち込む(例:thick coffee) |
| 誤った類推 | 似た単語や構文から誤った使い方を推測する(例:club’s senior) |
| 教材の限界 | 文法や語彙は教えても、概念の背景や使い方までは教えきれない |
| 教師誘導 | 誤った例文や説明が、誤解を助長することもある |
コンセプトエラーの実例
| 誤り | 正しい表現 | 解説 |
|---|---|---|
| I saw a dream. | I had a dream. | 英語では「夢を見る」は“have”を使う |
| Today is my friend come from Kobe. | My friend came from Kobe today. | 日本語の語順をそのまま英語に転移 |
| She cries as if the baby cries. | She cries like a baby. | “as if”と“like”の意味の混同 |
| Thick coffee | Strong coffee | “濃い”の概念が英語では“強い”に変わる |
コンセプトエラーを防ぐ・修正する方法
① 意図的に間違えてみる(コンセプト・エラー法)
あえて間違った文を作り、それを修正することで記憶が定着しやすくなります。
②ネイティブの例文を“概念ごと”覚える
単語だけでなく、使われ方・文脈・感情のニュアンスも含めて吸収してみるというのもありでしょう。
③ AIとの対話で“意味のズレ”をチェック
Aiなどに「この文は自然か?」と聞いてみる
修正された文と自分の文を比較して、概念の違いを分析する
「わかったつもり」を疑うことが、学びの第一歩
英語学習は、単語や文法を覚えるだけでは不十分です。
その言葉が“どう使われるか”という概念まで理解することが、本当の習得につながります。
コンセプトエラーは、学びの“盲点”を教えてくれる貴重なヒント。
今日から、「この表現、本当に英語らしい?」と問いかける習慣を始めてみませんか?
以上、<自分で思ったことを英語にする>の話題でした。